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大阪・関西万博2025へ行ってきました!

こんにちは、設計担当の飯島です。ようやく秋らしい季節となってきましたね。
先日、本日閉幕する【大阪・関西万博2025】に駆け込みで行ってきました。
建築・空間づくりに関わる者として、やっぱり気になるのは各国のパビリオン。
今回はその中で予約なしで入ることができた【中国パビリオン】と【サウジアラビアパビリオン】をご紹介しつつ、
“未来の暮らし”や“空間デザイン”のヒントを、少しだけ家づくり目線でお話したいと思います。
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🇨🇳 中国パビリオン:伝統とテクノロジーが融合する「呼吸する建築」


まず訪れたのは、中国パビリオン。
その外観は、まるで竹を束ねたようなフォルムで、自然素材を思わせる佇まい。
近づいてみると、**太陽の光や風を受けて“呼吸する建築”**のように感じられました。
中に入ると、歴史・文化・現代技術がひとつのストーリーとして流れていきます。
特に印象的だったのは、「自然と調和する都市の未来」をテーマにした映像展示。
都市で暮らしながらも、四季を感じ、風を通し、太陽の光でリズムを刻む——そんな家づくりのヒントが詰まっていました。
👀 設計士の気づき:
• 光・風・素材をどう“デザイン”するかで空間の質は大きく変わる
• 機能性だけでなく、「情緒」や「文化」を含んだ空間が心に残る
🌿 私たちの家づくりでも、「自然とつながる心地よさ」を大切にした設計を心がけています。
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🇸🇦 サウジアラビアパビリオン:スケール感と静けさが共存する“非日常空間”


次に訪れたのが、サウジアラビアパビリオン。
とにかくまず圧倒されたのはそのスケール感。巨大なファサードと、ミニマルで直線的なデザイン。
中に入ると一転して、静けさと没入感に包まれた空間が広がっていました。
プロジェクションと音、香りが融合した空間は、まるで現実と仮想の狭間を旅しているような不思議な感覚に。
都市開発や伝統木工などの展示も見応えがありましたが、私が個人的に魅かれたのは
「余白」を生かした空間の取り方です。


👀 設計士の気づき:
• 情報量が多い時代だからこそ、空間には“静けさ”や“余白”が必要
• 照明や素材、音のバランスで「感じ方」がガラリと変わる
🏡 住宅設計にも通じる、「落ち着ける空間」をどうつくるか。
日常の中に“非日常”のような心地よさを取り入れるヒントをもらいました。
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万博を見て感じたこと
どちらのパビリオンも国の文化やビジョンを反映した空間づくりがされていて、
「家づくり」よりもずっと大きなスケールでありながら、根底にある“人がどう心地よく感じるか”というテーマは同じでした。
• 素材の選び方
• 光の使い方
• 空間の広さと狭さのバランス
こうしたことが人の感情にどう影響するかを、体感で学べたように思います。
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おわりに:
日々、住宅の設計をしていると「間取り」や「機能」に目が向きがちですが、
今回の万博で改めて、「空間は人の心を動かすものだ」と強く感じました。
私たちはこれからも、住む人の心に残るような、
“暮らしの中の感動”をつくる家を設計していきたいと思います。
「どんな家を建てたいか」だけではなく、
「どんなふうに暮らしたいか」——
そこから一緒に考えていけたら嬉しいです。

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